CEO Message
CEOメッセージ

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サイバーエージェントは「21世紀を代表する会社を創る」というビジョンを掲げ、創業以来、事業の拡大を続けております。「2023年度の営業利益を底に増収増益にコミット」と掲げ邁進してまいりましたが、初年度となる2024年度は、主力3事業が好調に推移し、期初の予想を上方修正し大幅達成いたしました。

新しい未来のテレビ「ABEMA」は、「MLB」等のスポーツや麻雀、将棋といった生中継コンテンツに加え、アニメやオリジナル番組、災害情報等のニュースなど多様なコンテンツの提供により、週間視聴者数が3,000万人を超え、社会インフラとして機能してきたと感じています。また、マネタイズの強化も進み、メディア事業において「ABEMA」への積極投資以来初の四半期黒字となりました。

広告事業では、継続的な増収に加え、AI技術を生かした事業推進や業務効率化による生産性の向上により利益率が改善。

ゲーム事業においては、数年の開発期間を経て、クオリティの高い新規タイトルを複数提供でき、2021年度に特大ヒットしたタイトルの反動以来、3年ぶりの前期比増収増益となりました。

私自身は、引き継ぎ可能な企業を目指し、2022年度から後継者育成に力をいれており、研修プログラムの実施や経営の意思決定の言語化など、2026年度の次期社長の選任に向け、経営人材の育成を強化しています。

当社は、人材こそが最大の競争力と捉え、若手社員の抜擢機会を創出する新たな仕組みを開始するなど、社員がモチベーション高く、働きがいを感じられるよう取り組んでおります。
今後も、一人一人の活躍の幅を広げ、事業と人材の成長を図ることで、持続的な事業拡大を目指してまいります。

代表取締役 藤田 晋

成長のあゆみ

サイバーエージェントは1998年に創業し、インターネットを事業領域として、成長分野への投資を続けてきました。変化の速い事業環境に適応するため、様々な新規事業を創出し、選択と集中を繰り返しながら持続的な成長を遂げています。

広告効果の最大化を実現する運用力と技術力を武器に成長を続けるインターネット広告代理事業が創業来の経営基盤として経営を支える一方、長年に渡って収益性の高いメディア事業の創出を目指してきました。2004年にリリースした「Ameba」は、運用力と企画力を駆使し、後発ながら日本最大級のブログサービスの地位を確立しました。そして、2008年に日本で発売開始されたスマートフォンの登場をゲームチェンジャーと判断し、全事業をスマートフォンへシフトしながらエンジニア人材を大幅に増強、100を超えるアプリを内製で開発。「総張り戦略」と名づけてゲームやコミュニティサービスなど、関連するサービスを幅広く網羅的にリリースした結果、ゲームとスマートフォンの相性の良さを実感。スマートフォン登場とほぼ同時期の2009年に本格参入したゲーム事業は、2011年にグループ会社となった(株)Cygamesがヒットメーカーとして大きく牽引し、スマートフォンゲーム業界では国内最大規模の開発体制を備えるまでになりました。現在もオリジナルIPから他社の人気IPのスマートフォン向けゲームまで、多数の人気ゲームを運営しながら新作の開発を続けています。

スマートフォンの普及や動画サービスの浸透という環境が整った2016年には、テレビの再発明を目指し新しい未来のテレビ「ABEMA」を開局しました。人気のアニメやスポーツ、国際的な大型イベントまでいつでもどこでも誰でも見られるテレビとして、大きく投資をしながら人々の生活に浸透するサービスを育てている最中です。

一方人的資本についても、2003年に実施した経営合宿を契機として、人材を生かす経営に注力してきました。社員の行動規範であるミッションステートメントに「採用には全力を尽くす」と定め、事業の成長とともに社員数も増加を続けています。
「自由と自己責任」という考え方をベースに、社員一人ひとりのやる気を最大化するための独自人事施策に多数取り組んでおり、多くの社員が高いモチベーションを持ち、失敗を恐れず挑戦を続ける企業文化を醸成しています。
企業と人材の成長過程で培われた変化対応力を武器に、今後も持続的な成長を目指してまいります。

沿革

成長市場を見極め積極的に参入する一方で、事業の撤退基準を明確にし選択と集中を同時に進め事業拡大を実現しています。

Year
事業の変化
人的資本の変化
1998年

(株)サイバーエージェント設立

【広告】インターネット広告事業に参入
【メディア】メディア事業の立ち上げ

2000年

新卒1期生入社

2002年

【メディア】HTMLメールサービス
「メールビジョン」リリース

離職率30%

2003年

【広告】検索型広告に特化した子会社(株)シーエーサーチ設立

【経営/金融】FX事業(為替取引)に参入

役員合宿で人事強化を決議「実力主義型終身雇用」を打ち出し

ビジョン「21世紀を代表する会社を創る」を制定

撤退基準を伴う事業育成施策「CAJJプログラム」開始

2004年

【メディア】ブログサービス「Amebaブログ」リリース

新規事業コンテスト「じぎょつく」開始

2005年

社内異動公募制度「キャリチャレ」開始

コミュニケーション促進施策「月一部署懇親会」導入

2006年

【経営/投資】投資育成事業の立ち上げ

行動規範「ミッションステートメント」制定

社員参加型経営会議「あした会議」開始

技術力強化開始
エンジニア採用・育成を強化

2007年

【広告】検索型広告に特化した子会社(株)シーエーサーチを吸収合併

2008年

【広告】インターネット広告運用に特化した子会社(株)シーエー・アドバンス)を設立

役員交代制度「CA8」開始

2009年

【ゲーム】ゲーム事業へ参入

【メディア】仮想空間アバターサービス「アメーバピグ」リリース

2010年

【EC】EC事業の(株)ネットプライスドットコム(現BEENOS(株))を持分法適用子会社化

2012年

【経営/金融】FX事業(為替取引)を譲渡

2014年

新規事業コンテスト「じぎょつく」終了

組織から個人への目標設計施策「プロレポ」開始

2016年

【経営/メディア】新しい未来のテレビ「AbemaTV (現ABEMA)」リリース

【広告】AI研究開発組織「AI Lab」設立

若手活躍推進施策「YMCA」導入

2017年

【経営/メディア】アニメIP投資ファンド「CA-Cygamesアニメファンド」をCygamesと共同で組成

エンジニアの働きやすさを支援する制度「Energy」導入

2018年

【メディア】AbemaTVにて初オリジナル連続ドラマ放送

【メディア】アニメレーベル「CAAnimation」設立、オリジナルアニメーション制作に参入

役員交代制度「CA8」終了
 

執行と経営を分離し、コーポレートガバナンスを強化

2019年

【ゲーム】(株)Cygames コンソールゲーム開発を開始

【経営/広告】アドテクノロジー部門を閉鎖、「AI事業本部」を設立

2020年

【広告】DX(デジタルトランスフォーメーション)事業に参入

出社日とリモートワーク日を固定する「リモデイ」運用開始(全従業員対象)

離職率12%

2021年

【ゲーム】(株)Cyames スマートフォンゲーム「ウマ娘」リリース

パーパスの制定

2022年

【メディア】コンテンツスタジオ BABEL LABELを連結子会社化

【メディア】新しい未来のTV「ABEMA」「FIFA ワールドカップ カタール 2022」全64試合無料生中継

撤退基準を伴う事業育成施策「CAJJプログラム」終了

事業成長マネジメント施策「CAKK制度」開始

企業価値改善/撤退判断施策「KKK会議」開始

2023年

【メディア】舞台制作会社(株)ネルケプランニングを連結子会社化

【広告】AI・CG技術を活用した「極(きわみ)AIお台場スタジオ」オープン

2024年

【メディア】コンテンツ制作会社(株)ニトロプラスを連結子会社化

【Copyrights】
「ウマ娘 プリティーダービー」:© Cygames, Inc.